ビル・RC住宅の雨漏り

防水の工法間違いによる雨漏り シート防水の欠点
No.15087

T公民館/2015年施工屋上防水工事

シート防水の欠点

 当社大分本店がある地域の公民館から、防水工事のご依頼をいただきました。雨漏りも数か所あるということで、それらの改善も踏まえて、早速現地調査をさせていただきました。

 屋上にあがってみると、予想通りシート防水(※)が施されていました。(当社ではシート防水を採用することはありません。)シートの至るところに破れがあり、シート防水の欠点である目地からの浸水もみられ、それを抑えるシールは完全に劣化しておりました。なまじシートがある為に、浸水した水がはけずに乾くことがなく、水に弱いコンクリート部分を劣化させてしまいます。劣化によってできた亀裂を通った、室内への浸水の経路が確認できるほど、下地の劣化は激しい状態でした。

※シート防水とは
複数枚のシートを接合し防水層とする工法ですが、接合部から浸水しやすいという大きな欠点があります。一度シートの下に雨水が入り込んでしまうと、シートの下は陽があたらない為に、侵入した雨水が乾きにくく、下地やシートの接着面を傷め続けることになります。厚いシートの下は陽も当たらなければ風も吹き抜けませんので、水はずっと滞留し、下地であるコンクリートは常に湿った状態となります。結果、下地の劣化や接着面の劣化によるシートの剥がれ等を引き起こしむしろシートが無い方が良いような状態に陥ってしまうのです。継ぎ目の有無は防水工事において、防水性能、耐用年数などに直結する大きな要素と言えます。
 公共工事の流れからいまだに使われ続けるこのシート防水だけでなく、後の事を考えずに到底考えられないような施工を行う自称プロの業者は星の数ほど存在します。素人だから分からないと思考停止するのではなく普通に見ておかしいものは誰の目から見てもおかしいものです。見積もりひとつ、施工ひとつにしてもしっかりと検証していくことが重要であると考えます。
施工前画像

 現状のシートを全て撤去し、亀裂等の修復にコンクリート下地から手を入れたのち、塗膜防水エクセルテックス101工法を施工する工事計画をご提案させていただきました。

施工中〜シート撤去後〜

シート撤去後、側面などは浸水によりボロボロでした。床は、亀裂が縦横無尽に走り、素人目でみても雨水が入っていることがわかるくらいひどい状態でした。

施工中〜亀裂処理〜

施工中〜補強布張り、下地処理〜

補強布をいれ、6層塗りで塗膜防水を施します。

施工後

当社本店の地元の公民館ということもあり、理事会の方々も当社のことをご存知で、北斗に頼めば間違いないだろうと、ありがたい言葉をいただく程、信頼して下さっておりました。
施工担当者

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