屋根からの雨漏り

屋根にある谷板金の劣化による雨漏り
No.18047

T様邸/2018年施工外壁等塗装工事、谷板金取替え工事、瓦棒、下地、鉄板屋根取替え工事、テラス屋根張替え工事、樋取替え工事

屋根にある谷板金の劣化による雨漏り

 当社戸次ショールームにT様からお電話がありました。自宅が雨漏りしているので見てほしい、また、外壁の塗装も検討しているので相談したいとのことでした。

 早速、現地調査に伺いました。T様宅はご親戚の大工さんが建てた築37年目になる平屋の建物でした。屋根は陶器瓦、外壁はモルタルにリシン吹付の造りでした。お話を伺うと、お仕事を退職され、赴任先からご自宅に帰ってきたのを機に、劣化した部分を直すとともに、室内もリフォームして住みやすくしたいとの事でした。
 雨漏りの原因は、屋根の「谷」と呼ばれる部分の板金が劣化し、多数の穴が空いていたことでした(現地調査の時にはすでにその部分にブルーシートが敷き込まれ、応急処置がされていました。これ以上被害が広がらないよう、早急に対応する必要がありました)。この雨漏りが原因で、近くの瓦棒(鉄板屋根)の下地にまで雨水が侵入し、さらには室内の天井にまで影響が出ていました。雨漏りした箇所の処置だけではなく、雨漏りの被害を受けてしまった部分の補修も必要な状態だったため、その提案もさせていただきました。
 その他に、樋も全体的に劣化が進んでいたので、取り替えを提案しました。
 最初のご自宅訪問の際には、当社代表が出演しているOBSラジオ「住まいのお悩み相談室(毎週木曜日12:30~12:40)」でお伝えしている内容や、考え方をじっくりお伝えしました。
 後日、お見積もり説明に伺った際には、「安心して任せられる」とご契約いただき、着工となりました。

◆◆◆工事内容◆◆◆
①板金交換工事
②瓦棒工事:既存瓦棒を撤去・処分し、下地を取り換えてから新しい瓦棒(縦平葺きのガルバリウム鋼板)を取り付ける
③樋取り替え工事
④外壁等塗装工事
⑤波板張り替え工事

外壁塗装


施工前

施工後
 モルタルは調湿性のあるとても優れた建材ですが、ひび割れができるため、材料に適さないと言われてきました。ですが、このひび割れは、多くの業者がモルタルに適さない塗料で塗装してしまうことが原因です。新築時にはリシン、スキン、アクリル吹付タイル(ボンタイル)が、吹付されています。しかし、これらには防水性がなく、モルタルの伸縮にも追随しないため、保護にはなりません。モルタルは弾性系の塗料を塗れば、非常に保ちが良くなり、ひび割れも生じないのです。
 これまで、多くの住宅でモルタルの表面に間違った塗料が塗られたためにひび割れてしまうというケースを見てきました。塗料について何も知らない業者が、なぜそのような問題が起こってしまうのか原因を考えずに施工を続けているのが現状なのです。

木部塗装


施工前

施工後

 木部も保護が必要です。木は常に呼吸をしています。その呼吸を妨げないために、下地処理の後には木部用の呼吸形塗料を塗ります。

その他塗装


施工後
外壁だけでなく、小庇や雨戸も塗装します。

テラス屋根張替え


施工後

谷板金取替え


施工前
 今回雨漏りの原因であった屋根にある谷板金です。お客様が応急処置をされた写真です。穴が多数空いていたので、新品に取り換えました。

瓦棒、下地、鉄板屋根取替え

 施工前の鉄板の屋根です。劣化が進み錆も進行していました。また雨漏りが下地に侵入していたので、下地を交換し、新品の屋根に取り換えました。


施工前

施工後

 室内リフォームについては、和室や洋室の壁、床、玄関ドア、窓の提案をして、工事はご親戚の大工さんに進めていただきました。
 工事後にはアンケートの回答をいただきました。初めての大規模改修だったため、いろいろと不安はあったと思いますが、「ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」と書いてくださいました。

 当社では、今回のように雨漏りのご相談以外にも、塗装、防水、室内改修、駐車場や境界、お庭の事など住宅の事なら何でもご相談をお受けします。
 新築から築100年以上の住宅まで、様々な問題を抱えた住宅を見続け、リフォームしてきた当社ならではの視点からできるご提案があります。些細なことでもお気軽にご連絡ください。
施工担当者
1級建築塗装技能士
工務部長(2級建築士)
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